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ど田舎に棲む

ど田舎に棲む

小ボケ弟その5

月曜の朝6時に破水して、病院に着いたのは2時に近くなっていた。
チェックインして部屋に入ると(ホテルじゃないんですけど・・・)看護婦さんが、
『お友達から何度も電話入っていたわよ~~~。』
と教えてくれた。

部屋から電話を入れて、買い物してて遅くなったけど無事着いたと伝えると、
『心配してるのに、何してんのよ~~~?』
と叱られてしまいました(^^;ゞ

ベッドに入ってモニターをつけたものの、陣痛はやってこない。
ワタシの主治医であるB先生が入ってきて、
『ホントは破水してから24時間以内に産めればいいんだけど、夜中過ぎると母体も疲れるし、今日中に産んじゃおう!』
と言うことで、陣痛促進剤を使うことになった。

B先生、実はとっとと終わらせて家に帰りたいのバレバレ(*≧m≦*)?????

促進剤を点滴に入れるとすぐに陣痛が来始めた。
大ボケ兄の時の悲劇を繰り返したくないので、すぐに麻酔をお願いする。
麻酔医はすぐに来てくれて、処置を行ってくれた。

しかし何故か恐怖でガタガタ震えてしまったワタシ。
むか~しむかし卵巣膿腫を摘出するのに、部分麻酔で手術をしたことがある。
その時にワタシの主治医ではなくインターンが麻酔をした。

その下手くそなインターンは背中に針を刺すのだが、その入れる場所が見つからず、針で背骨を探ったりしてえらい痛い目に遭った過去があるのである。
結局インターンでは麻酔が出来ず、主治医が替わって入れたのだった。

その10年以上も前の思い出が鮮やか~~~~に蘇ってきて、恐怖におののいたのである。

しかしその麻酔医はやはり専門の麻酔医。
最初の痛み止めがチクンとしただけで、後はスムーズに針が入り、一度途中で陣痛が来ただけですんなりと終わった。
そして次の陣痛からはお腹の張りを感じるだけ。
『これだったら何人産んでもOKだわ。(^_-)vブイブイ』

その後はのんびりとテレビを見たり、ダンナや先生、ナース達とおしゃべりをしたり。
普通は先生とナースが一人ついて、こじんまりと行われる自然分娩。
しかしその夜はナースは見習いを連れ、先生はインターンを連れていた。
嫌ならば断れるのだが、仕事仲間でもあるB先生なので断りきれず。
無痛分娩で気も大きくなってるワタシは『ま、いっか』と皆さんをお招きしたのであった。
これが後で悲劇をもたらすのであるが・・・

10時過ぎにワタシのアソコは全開して、いきみ始めた。
痛みを感じないため、どこに力を入れてよいかわからず少し時間がかかったが、『ウ○コするときよりちょっと手前のとこ』に意識を集中して踏ん張る。

ナースがワタシが出産シーンを見れるよう、鏡を用意してくれた。
力を出したり休んだりするたびに少しずつ開いてくるアソコ。
『 (ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-~、頭が見える。
髪が黒いね~。』
などと話しながら踏ん張っていると、ふと目に付いたものが・・・

アソコのちょいと下、菊のご紋のすぐ脇にある白くて丸いもの。

あれって 『痔』 ですか・・・?
||||||||||||||(* ̄? ̄)????||||||||||||||||

『そうだよ~♪』←B先生。
そんなに嬉しそうに言わないで~~~(涙)。

妊娠中もずっと快便だったのに、何で『痔』なんか出来てるの???

ショックの余り、いきみに力が込められなかったその後の数分間であった。

そして10時55分(確かそんな時間)、小ボケ弟がワタシの痔を足場に生まれてきたのだった(ウソウソ)。



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